「4.南アフリカの気候風土」

南アフリカワインのワイン生産地域の大半は喜望峰の沿岸とその周辺にあり、ここでは、南極海による冷却効果の恩恵を受けることができる。これに加えて、背景には雄大な山脈が連なる。南アフリカワインのワイン生産者が幅広いスタイルのワインを産出できるのは、こうした地形的な条件が揃っているからである。

国内5つの州でワインが生産されているが、その9割が西ケープ州に集中している。

ワイン生産地は南緯27度~34度に位置する。穏やかな地中海性気候で、ブドウの生育期は乾燥した温暖な日が続き、冬は冷涼だが霜の害はほとんどない。中でも西ケープ州は南極からの冷たいベンゲラ海流の影響を受け、緯度のわりにはずっと冷涼である。

春から夏にかけて「ケープドクター」と呼ばれる強い乾燥した風が南東から吹くため、防虫剤や防カビ剤の使用量も最小限に抑えられる。

土壌は世界最古のものと言われている。たび重なる地殻変動や浸食により、独特の波打つ砂岩の山脈とケープの谷が形成された。パール山は花崗岩が露出し、丸い頂を持つが、山頂が平たんなテーブルマウンテンは硬い砂岩質。ブドウ栽培地域の土壌も多様で、沿岸部では花崗岩の上に砂岩の山々、内陸部や丘陵部でが頁岩が基調となることが多い。

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1.南アフリカワインとは

2.環境と労働者に配慮した取り組み

3.南アフリカのワイン歴史

4.南アフリカの気候風土

5.南アフリカのワインスタイル

6.南アフリカのブドウ品種ごとの味わいや特徴

7.南アフリカの主なワイン産地 (ワイナリーMAP)

8.3つの代表的なブドウ栽培農法

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